『善悪の屑』1部(1巻~5巻)で話のモデルになった、実際にあった事件を一覧にまとめました。
詳細内容ネタバレ&感想・考察は、各記事にリンクを貼っています。
2部の『外道の歌』に向けて、読み返したい事件や巻、どういう伏線があったのか、思い返すのに活用してください。
判明した新情報があれば、随時更新していきます。
※ここからネタバレを大いに含みますので、先に無料試し読みをしておくことをオススメします!
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1巻のモデル事件一覧
女子高生コンクリート詰め殺人事件
※ネタバレは女子高生コンクリート殺人事件
1988年11月~1989年1月の間に、東京都足立区で起きた猥褻誘拐・略取、監禁、強姦、暴行、殺人、死体遺棄事件。
被害者:当時17歳だった女子高生。
犯人: 当時未成年の少年4名。
当時未成年だった少年4名が、バイト帰りの女子高生を、ホテルに連れ込んで強姦。
事件の現場となった家の、自宅2階の居室に監禁した。
- 輪姦。
- 性器にビン・マッチ・タバコなどの異物挿入。
- 裸踊りや自慰行為の強要。
- タバコを2本一度に吸わせる。
- シンナーを吸わせる。
- 真冬の時にベランダに裸で放置。
- 顔面に蝋をたらす。
などの苛烈な行為を、41日間にわたり行った。
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少女は少年らの隙をついて警察に通報したが、少年Aに見つかり阻止され、
その腹いせに足にライターのオイルをかけて火で何度もあぶるという暴力行為をし、
彼女の焼け焦げた足の腐臭を疎ましく思い、強姦の対象から暴力へと変貌し、
- 1m以上上から鉄棒を腹に落とす。
- トイレにも行かせず、飲料用紙コップに排尿させ、その尿を飲ませる。
- 1.6kgの鉄球付き棒で、大腿部を数十回にわたって殴打。
- 被害者の脇腹部、脚部などを多数回にわたって手拳で殴打。
など、全身が血だらけになり、目の位置がわからなくなるほど顔が膨れ上がるまで殴る蹴るなどの行為を繰り返した。
少年Bは「なんだお前でっけえ顔になったな」と笑ったという。
女子高生を監禁していた家の両親は、女子高生の存在を認知しており、一度1階で一緒に食事をとったりしていた。
その折、女子高生に「早く帰りなさい」と促し、一時は家を出たが、
加害者の少年の一人が連れ戻したので、結局監禁は続いて行われた。
1989年1月4日、「ギャンブルに負けた」という理由で、
自力では立てなくなりほとんど動けなくなった被害者を2時間にわたって殴る蹴る、足をライターオイルで焼く、鉄の棒で殴るなどのリンチを加え放置。
結果、被害者は死亡。
翌日、被害者の死亡に気づき、死体の処理に困った加害者達は、
遺体をドラム缶に入れ、コンクリート詰めにして遺棄した。
加害者が4名とも未成年者であったことなどから、当時大々的に報道。
犯人の元少年達は、少年院を出所あるいは退院後、
一人は監禁致傷事件を起こし、再逮捕。
主犯格の元少年は振り込め詐欺で逮捕されるなど、再犯を繰り返し、全く更生されていない。
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2巻のモデル事件一覧
尼崎事件
※ネタバレは「一家乗っ取り事件」
2012年10月に兵庫県尼崎市で発覚した連続殺人死体遺棄事件。
尼崎連続変死事件とも。
被害者:確認された死亡者は8名。
犯人:主犯格は角田美代子。角田美代子と養子縁組をした義理の妹や息子、内縁の夫など、8名の男女。
主犯格とされる角田美代子は、少なくとも25年以上もの間、兵庫県尼崎市南東部で、血縁関係にない人物を多く集め、疑似家族を築きながら共同生活を営んでいた。
些細な弱みにつけこんで威圧的に家族を支配する、いわば家族乗っ取り事件を複数回起こしている。
主犯女に支配された家族は6家族にも及ぶ。
乗っ取られた家族は、
親族間同士での暴力を強要されたり、飲食や睡眠を制限されるなど虐待され、さらには財産を奪われたり、家庭崩壊に追い込まれるといった被害を受けていた。
しかし主犯女は事件について多くを語らないまま、2012年12月12日に兵庫県警本部の留置所で自殺。
事件の真相解明は極めて困難な状況に。
警察の合同捜査本部は2014年3月に解散。捜査は事実上終結している。
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世田谷一家殺害事件
※ネタバレは練馬区一家殺人事件
2000年12月30日に、東京都世田谷区の一家4人が殺害された事件。
2016年現在も犯人の特定・逮捕には至っておらず、未解決事件となっている。
被害者:一家4人。
犯人:不明。
2000年12月30日午後11時頃から翌31日の未明にかけて、
東京都世田谷区上祖師谷3丁目の会社員宅で、
父親(当時44歳)・母親(当時41歳)・長女(当時8歳)・長男(当時6歳)の4人が殺害。
子供もめった刺しにする残忍な犯行であった。
大晦日に差し掛かろうとする年の瀬の犯行で、20世紀最後の日に発覚。
犯人の指紋や血痕など個人を特定可能なもの、靴の跡(足跡)の他、数多くの遺留品を残しているにもかかわらず、犯人の特定に至っていない未解決事件。
犯人は殺害後にパソコンを触ったりアイスクリームを食べたり、長時間現場に留まった可能性が指摘されている。
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3巻のモデル事件一覧
東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件
※ネタバレは連続幼女殺害事件
1988年から1989年にかけて東京都北西部および埼玉県南西部で発生した、幼女を対象とした一連の事件。
被害者:4歳から7歳という低い年齢の女児4名。
犯人:宮崎勤(みやざき つとむ)。※第1の犯行当時、26歳。
1989年7月23日、東京都八王子市で幼い姉妹を狙った猥褻事件を起こし、妹の全裸写真を撮影中に姉の知らせを受けた父親に取り押さえられ、現行犯逮捕。
取り調べが行われる中で、1899年から行われていた連続幼女誘拐殺人事件の犯人であることが明らかになった。
- 犯行声明を新聞社に送り付ける。
- 野焼きされた被害者の遺骨を遺族に送りつける。
など、犯人が極めて異常な行動を取ったことから、戦後日本犯罪史上、初めてプロファイリングの導入が検討。
激しい報道合戦により、後に犯人の父親が自殺。
1997年4月14日に東京地方裁判所で死刑判決。
2008年6月17日、東京拘置所で死刑が執行。※宮崎勤は45歳。
宮崎勤の口から、遺族に対する謝罪、事件に関する反省の念が語られることは、最期までないままだった。
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スーパーフリー事件
※ネタバレはナンパセミナー集団強姦事件
2003年に発覚した、組織的な輪姦事件。
被害者:総数は400名以上。
犯人:早稲田大学生ら14人。
早稲田大学元公認のサークル「スーパーフリー」のメンバーである大学生らは、「ギャルは撃つための公共物だぜ」を合言葉に1999年秋から常習的に女子大生への輪姦をおこなっていた。
早大生ら14人が準強姦罪で実刑判決。
逮捕者の多くは早稲田大学の学生であったが、逮捕者の中には東京大学・慶應義塾大学・明治大学・法政大学・学習院大学・日本大学といった数多くの有名大学の学生や社会人の会社経営者も存在。
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4巻のモデル事件一覧
八王子カリスマホスト失踪・殺人事件
※ネタバレはホスト殺人事件
2010年11月25日、複数のホストクラブを手がけ、「西東京のカリスマ」などと呼ばれていた土田正道が失踪。
妻に「店の関係者に会いに行く」と言い残して自宅を出たのが最後だった。
事件から約2年10か月後の2013年9月18日、
死体損壊・遺棄などの疑いで容疑者が続々と逮捕。
おぞましい遺体処理方法が明らかとなった。
被害者:土田正道。
犯人:男女7名。
【実行犯】
・阿部卓也:ホストクラブ元従業員。
・阿部秀樹:阿部卓也の父親。
【事件を主導】
・玄地栄一郎(げんち):ホストクラブ「バリカン」の共同経営者。2013年、立川拘置所で自殺。
【損壊・遺棄幇助】
・玄地紗希:玄地栄一郎の元妻。無職。
・玄地栄美:玄地栄一郎の妹。飲食店経営。
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犯行動機
阿部卓也、玄地栄一郎とも被害者と金銭トラブルを抱えていたとされる。
おぞましい遺体処理方法
阿部卓也は被害者を殺害後、父親とともに洗浄剤で遺体を溶解するなどした上、排水溝に流して処分していた。
阿部卓也は遺体と寸胴鍋、コンロなどを父親宅に運び込み、遺体を鍋に入れ、カセイソーダとみられる薬剤を使い、煮溶かしていた。
父親は前日の夜から元妻と飲みに出かけており、不在だったが、
予想に反してなかなか遺体の処理が終わらず、
帰宅した父親は息子が遺体を鍋で煮込んでいる場面を目の当たりにする。
その後、骨だけとなった遺体を浴槽で砕き、
大きな骨片は河原で”バーベキュー”を装いながら、
息子とともに川に流したという。
2013年4月、捜査1課は父親の自宅を家宅捜査。
浴室の汚水槽から、人の顔の骨とみられる骨片とインプラント(人工歯根)を発見。
骨のDNA型は照合できなかったが、同型のインプラントが国内で約600個しか作られていないことが分かり、捜査1課は歯科医院などの捜査で被害者のものと特定。
引用元:matome.naver.jp
被害者が行方不明となった直後に、
2人が洗浄剤(カセイソーダ)を大量に購入した記録が残っていた。
被害者のインプラントなどが見つかった父親の自宅では、
この時期の水道使用量が普段の約3倍に上っていたことが判明。
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5巻のモデル事件一覧
附属池田小事件
※ネタバレは名門小学生殺人事件
2001年6月8日に、大阪府池田市の大阪教育大学附属池田小学校で発生した、小学生無差別殺傷事件。
被害者:死亡者8人、負傷者15人。
犯人:宅間守(たくま まもる)。
2001年6月8日10時20分頃、大阪教育大学附属池田小学校に凶器を持った宅間守が侵入し、次々と児童を襲撃した。
結果、児童8名(1年生1名、2年生7名)が殺害され、
児童13名・教諭2名に傷害を負わせる惨事となった。
宅間守は校長や別の教諭にその場で取り押さえられ、現行犯逮捕された。
宅間守は最後の一人を刺し終えた瞬間、凶器である出刃包丁を自ら落として、「あーしんど!」と呟いたという。
その後、殺人罪などで起訴された。
元死刑囚宅間守の経歴
1963年11月23日生まれ、事件当時37歳。
2003年9月26日、自ら控訴を取り下げ、死刑判決を確定させた。
2004年9月14日、大阪拘置所で死刑執行。
幼い頃から「高学歴・高収入のエリート」に対する屈折した羨望、嫉妬を抱いていた宅間守元死刑囚。
事件によって犠牲になった被害者の児童やその遺族への謝罪は、最期まで一切無かったとされる。
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